ホーム読み物

登山のスタッキングは、蓋を減らすのが一番効く。兼用できる組み合わせ56件

登山で効くのは、道具を減らすことより「蓋を減らす」ことでした。1枚の蓋が3つの器を兼ねる組み合わせが、実際にあります。1,702件の記録から、軽量化に効く56件を抜き出しました。

この記事は、日本一のスタッキング研究者である KALUGII/カルギイ 代表のさかたが書いています。

目次(9項目)
  1. 先に結論:軽くする順番はこれ
  2. ① 蓋を1枚で済ませる
  3. ② 純正より軽い蓋に替える
  4. ③ 取っ手を外すと、入る器が増える
  5. 1gでも軽くしたい人へ:実測で軽い順
  6. 重さだけで選ぶと外すこと
  7. ザックに入れる前にやること
  8. 自分の道具で確かめる
  9. この記事について

先に結論:軽くする順番はこれ

  • ① 蓋を兼用する … 1枚で2〜3個の器を賄える組み合わせがある。数十g減る
  • ② 純正より軽い蓋に替える … 実測で39g減った例がある
  • ③ 取っ手を外す … 入る器が増えるうえ、そのぶん軽くなる
  • ④ 器を減らす … 最後。減らしすぎると現地で困る

道具を1つ捨てるより、蓋を1枚減らすほうが簡単です。使い勝手が落ちないからです。

① 蓋を1枚で済ませる

当サイトでいちばん多く出てきたのが TOAKS 550ml Pot の蓋でした。この1枚で、5つの器を賄えます。

TOAKSの550を持っているなら、他のカップの蓋は置いていけます。

他にもこういう組み合わせがあります。

  • noicoyamaico Futaplate … TMRのL.T.Cookerに裏返すとマグネットで固定でき、蓋として兼用できる。EPIgas 500、トランギア0.6Lにも合う
  • EPIgas シングルチタンマグ カバーセット 500 の蓋 … TOAKS 750に逆さまで兼用できる。JINDAIJI ヒルビリーポット350の蓋の代わりにもなる
  • EPIgas 450の蓋 … 逆さにすると300にもぴったりはまり、兼用できる
  • trangia 0.9L・1.4Lの蓋 … TOAKS 550(ハンドルレス)の蓋で代用できる

② 純正より軽い蓋に替える

  • snow peak ケトルNo.1 … 純正フタ64.9g → belmont ラウンドリッドM 25.9g。39g軽くなる(多少動く)
  • mont-bell アルパインクッカー9 ディープ … TOAKS550の蓋、TMR L.T.Cooker 330の蓋がどちらも兼用できる
  • JINDAIJI ヒルビリーポット350 … EVERNEW マルチディッシュ(14.2g)が、取っ手を外すと驚くほどぴったりはまる

エバニューのマルチディッシュは14.2gで、31点の器の蓋を兼ねます。1枚持つ価値のある道具です。

③ 取っ手を外すと、入る器が増える

当サイトの記録で「入らない」の理由を数え直すと、取っ手が原因のものが何度も出てきます。ノンハンドル版が選べる製品なら、収納を優先するならそちらです。

ただし取っ手を外すと、熱い鍋を持てなくなります。代わりにEPIgasのピンチリフター(6g)のような道具が要ります。外した取っ手が40gなら、差し引きで34g軽くなる計算です。

1gでも軽くしたい人へ:実測で軽い順

重さを測ってあるのは226点のうち90点です。残りは測り次第、足していきます。

重さだけで選ぶと外すこと

エバニューのチタン五徳は、最軽量タイプが3.6g、真ん中サイズが12.9gです。9.3gの差があります。

ただし記録を並べると、真ん中サイズは入らない器が1つ増えました。外径81mmと73mmの、8mmの差が効いています。

逆に、真ん中サイズのほうが火にかけたときの安定は良くなります。大きい鍋を使う人は、軽さだけで選ばないでください。

ザックに入れる前にやること

  • 音を消す … すき間が残ると歩くたびに鳴ります。布を1枚挟むか、畳めるカップで埋めます
  • 取り出す順で詰める … 現地で最初に使うものを一番上に。全部出さずに済みます
  • 蓋を数える … 器の数だけ蓋を持っていないか確認します。ここが一番減らせます

ウィルドゥのフォールダーカップ(25g)は、畳んで平らになるので隙間を埋めるのに向いています。33点の器に収まりました。SEA TO SUMMITのX-カップも同じ役割です。

自分の道具で確かめる

このサイトには、実際に手で重ねた1,702件の記録があります。

  • 2つ選ぶだけで答えが出る「これ、入る?」
  • 手持ちの道具から、あと何が足せるかを出す「持っているギアで組む」
  • あと数mmで入らなかった組み合わせを集めた「惜しい!図鑑」

載っていない道具は、外径と内径を測れば自分で判断できます。測る場所は4か所だけです。

この記事について

すべて、僕が実際に買って手で重ねて確かめた記録です。カタログの寸法から計算した数字ではありません。

登山での使い勝手(火力・風への強さ・耐久性)は、このサイトでは扱っていません。重ねた記録と実測値だけを載せています。

手元で「これは入った」「これは入らなかった」という組み合わせがあれば、公式LINEから教えてください。いただいたものから順に、僕が実際に買って確かめて、この記録に足していきます。(数が多いので全部にはお応えできませんが、必ず目は通しています)

この中に、お持ちのものはありますか

同じ商品を2人が測ると、その数字は確定値になります。私の実測が1件目なので、あなたが2件目です。定規でも構いませんし、測れた項目だけで大丈夫です。

実測値を送る 測り方を見る

この記事に出てくる組み合わせの、完全版

KALUGIIチタンカップ300NH/400NHが「どのクッカーに入るか」を1枚にまとめた早見表PDFを、 公式LINEで無料配布しています。

この記事に無い組み合わせで「これ入りますか?」があれば、LINEで教えてください。 すべてにお応えすることはできませんが、いただいた中から順に重ねて確かめ、記事にしています。 同じことを知りたい人に、まとめて届くようにするためです。

LINEで早見表を受け取る(無料)

あわせて読む

記事
EPIgas ピンチリフターの相性3件。6gで、取っ手のない蓋を開けられる
2026年8月21日 公開
取っ手のない蓋や熱い鍋をつまむための道具です。外径46mm・6g。3件すべてがカップの中に収まりました。取っ手を外して軽くするなら、代わりにこれが要ります。…
▶ 記事を見る
記事
エバニュー チタン五徳(真ん中)の相性7件。12.9gだが最軽量版より入らない器がある
2026年8月21日 公開
同じシリーズの最軽量タイプと比べると、入らない器が1つ増えました。外径81mm・高さ40mm・12.9g。8mmの差で結果が変わります。7件の記録から。…
▶ 記事を見る
記事
TMR L.T.Cookerの相性42件。27点を受け止め、入らないのは2点だけ
2026年8月20日 公開
27点を試して、入らなかったのは2点だけ。受け止める力が強い器です。専用設計の蓋があり、KALUGIIのチタンカップもこの器に合わせて作りました。土台をひと…
▶ 記事を見る
記事
スノーピーク ケトルNo.1に入るもの9件。純正フタを25.9gの他社フタに替えられる
2026年8月21日 公開
純正フタ64.9gを、25.9gのベルモント ラウンドリッドMに替えられます。39g軽くなります。内径119mmあるので、カップと熱源一式を入れても蓋が閉ま…
▶ 記事を見る
記事
TOAKS 550ml Potの相性42件。ハンドル付きだと入らない器が3つある
2026年8月20日 公開
ハンドル付きを選ぶと、入らない器が3つ増えます。ハンドルレス版とは結果が分かれました。受け止める側としては24点を飲み込みます。買うときにハンドルの有無を選…
▶ 記事を見る
NO PHOTO
記事
ケトルのスタッキング114件。トランギア0.6Lだけ蓋が別物で、他に乗らない
2026年8月22日 公開
ケトルは「中に入れる」だけの道具ではありません。蓋の上が使えます。トランギアの0.9Lと1.4Lは蓋が共通で、TOAKSの蓋でも代用できます。ただし0.6L…
▶ 記事を見る

このサイトを作っている人

KALUGII

さかたKALUGII/カルギイ 代表・スタッキング研究者

キャンプ・登山ギアのスタッキング——カップやクッカーを1つずつ重ねて、すき間なくひとまとめに収める積み方——だけを専門に研究しています。 他社製品を226点集め、5,000パターン以上の組み合わせを 実際に手で重ねて確かめてきました。YouTubeチャンネル「スタッキング大学」では 検証動画を144本公開しています。

自身のブランドKALUGII(カルギイ)では、 軽量コンパクトなコーヒーギアを作っています。注ぎ口クリップの ドリクリップと、スタッキング U.L. コーヒードリッパー。 設計から製造の手配まで自分で行っています。

スタッキング研究の結論として作ったのが、チタンカップ400NHと300NHです。 Amazonのリンクはこちら。

チタンカップ400NH を Amazonで見る チタンカップ300NH を Amazonで見る

アウトドアブランド様からのご依頼もお受けしています。 PR(広告)としてのご依頼もお受けできます。ただしお伝えするのは 「入る・入らない」という動かせない事実だけです。入らないものを入るとは書きません。 忖度はしません。それでよろしければ、公式LINEからご連絡ください。

掲載している他社製品は、その多くを自費で購入しています。 ごく一部に、ご提供いただいたものやPRとしてお受けしたものもあります。 それでも書く内容は変わりません。スタッキングは入るか入らないかしかありません。だから忖度のしようがありません。 詳しくはこのサイトについて広告・免責について メーカー・ブランドの方へ 広告掲載のご案内をご覧ください。

公式LINEで問い合わせる

本サイトはAmazonアソシエイト・プログラムに参加しており、商品リンクから収益を得ることがあります。
当サイトは、日本一のスタッキング研究者である KALUGII/カルギイ 代表のさかたが運営しています。スタッキングは入るか入らないかしかないので、忖度のしようがありません。