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ダイソー「ステンレス製ストッカー」は火にかけられるのか。3サイズを全部試しました

結論から言うと、湯は沸きました。吹きこぼれもありません。ただし取扱表示には「オーブン・電子レンジ・冷凍庫は不可」とあり、直火の可否は書かれていません。試すなら自己責任です。そのうえで、100円とは思えないスタッキングの相性でした。

2026-08-07 文=スタッキング大学(KALUGII)

まず動画で(28分)

この記事の内容は、すべてこの動画の検証にもとづいています。湯を沸かす場面も、重ねる場面も映像で確認できます。各項目にある「本編の◯:◯◯から見る」を押すと、その場面から再生されます。

この製品について

ダイソーのタッパーコーナーに売っている「ステンレス製ストッカー 丸型」です。本体がステンレス、蓋がポリエチレン。3サイズあります。

重さの目安として、10cmはエバニューの400FDとほぼ同じ、12cmは570FDとほぼ同じ、14cmはエバニューのU.L. Pot 600より少し軽い、という感覚です。100円でこの重さなら悪くありません。

密閉性も確かめました。水を入れて逆さまにしても漏れません。タッパーとしての役割はきちんと果たします。

直火にかけられるか(自己責任です)

先に言っておきます。取扱表示には「オーブン・トースター・電子レンジは使用しないでください」「冷凍庫でも使用しないでください」「食洗機不可」と書かれています。直火については書かれていません。つまりメーカーが想定した使い方ではありません。試す場合は自己責任でお願いします。

そのうえで、屋外ではなく家庭用のガスコンロで試しました。何かあったときに怖いからです。貼ってあるシールは、はがしてから火にかけてください。

3サイズ同時に火にかけたところ。3つとも沸き、吹きこぼれもありませんでした 本編の 4:51 から見る

入れられる水の量は、表示された容量より少なくなります。14cm(800ml表示)で500mlあたりが限界。12cm(500ml表示)で350ml前後。10cm(300ml表示)で200mlほどです。

蓋は手持ちのギアで代用します。14cmにはベルモントのラウンドリッドLL、12cmにはエバニューのU.L. Pot 600の蓋、10cmにはTOAKSの95mmリッドが合いました。

気になった点も書いておきます。加熱後、側面にサビのようなものが見えました。もともとあったのか加熱で出たのかは判別できません。2回沸かしても増えた感じはありませんでしたが、気になる方はやめたほうがいいと思います。また、加熱直後に水で急冷すると変形して、タッパーとして使えなくなる可能性があります。

注ぎ口クリップを付けると、コーヒーが淹れられる

KALUGIIのドリクリップを縁に取り付けたところ。3サイズとも細く注げました 本編の 5:26 から見る

縁にKALUGIIのドリクリップ(注ぎ口クリップ)を取り付けると、細く注げます。3サイズとも試して、いちばん大きい14cmは無理かと思いましたが、これも問題なく注げました。

10cm(300ml)に合ったもの

エバニュー Ti 250 cup NH。ぴったり収まる 本編の 8:15 から見る

エバニューの250はぴったり。この状態で400FDにもぴったり収まります。ベルモントのチタントレールカップ280もぴったりで、ハンドルの位置がちょうどよく収まります。

スノーピーク 雪峰M400は入りません(✗)。続けてTOAKS 550ハンドルレスにリッド95mmを重ねるとジャストフィット 本編の 9:21 から見る

TOAKSの550の蓋も、95mmリッドもぴったりです。これまでエバニューの400FD・TOAKS 550ノーハンドル・250ノーハンドルの組み合わせが最強だと思っていましたが、その間に(少し浮きますが)このストッカーが入ります。

ほかに合ったもの:ユニフレームの650、フリーライトの600(付属の蓋もぴったり)、パーゴワークスのトレイルカップ300、ウィルドゥのフォールダーカップ、SEA TO SUMMITのXマグ、エバニューのマグポット500・ソロポット。

入らなかったもの:スノーピークの雪峰M400、スノーピークのチタンシングルマグ、SEA TO SUMMITのXカップ(入るがきつい)、パーゴワークスのトレイルカップ500の豆カップ。

12cm(500ml)に合ったもの

エバニューの570FDとほぼ同じ径です。570FDが合うものは、だいたいこちらにも合います。

とくに良かったのは、エバニューのU.L. Pot 600に入れる組み合わせ。タッパーの蓋を付けたままでもぴったりで、逆さまにしても落ちません。突起(取っ手)を切り落としてあるとさらにきれいに収まります。

エバニューのバックカントリーアルミポットと560ストレージポットの組み合わせも、隙間なく収まりました。マグポット900・ディープポット900ともぴったりです。

14cm(800ml)に合ったもの

トランギア ケトル0.6Lを組み合わせたところ。少し押すとはまる 本編の 23:10 から見る

トランギアのケトル0.9とマイクロは、蓋の径が同じなのでどちらもいい収まりです。ケトル0.6Lは途中で止まりますが、少し押せばはまります。

TMR industriesのW.R.Cooker 660は、途中まで気持ちよく入りますが、下まで押し込むと抜けなくなります。注意してください。

いちばんの発見:ギアをタッパーにできる

この製品の面白いところは本体ではなく、蓋のほうでした。ポリエチレンの蓋を他社のチタンマグにかぶせると、そのマグがタッパーになります。

12cmの蓋をエバニュー Ti 570FD Cupにはめたところ。押し込むように入れると、漏れません 本編の 26:25 から見る

12cmの蓋がエバニューの570FDに合いました。押し込むように入れる必要があり、少し変形しながら入ります。時間が経つとどうなるかは分かりません。それでも水は漏れませんでした。バンドで留めておくと安心です。

10cmの蓋は、TOAKSの550ハンドルレスがいちばんきれいに合いました。蓋をしたまま漏れません。ユニフレーム650とTOAKS 550ハンドル付きはハンドルが干渉します。TOAKSの750とSEA TO SUMMITのフロンティアULカップも、いちおう漏れませんでした。

14cmの蓋で合ったのは、ベルモントのチタンシェラカップ深型850だけです。

ただし、どれもこの蓋に合わせて設計された製品ではありません。個体差もあります。使う場合は自己責任で、袋に入れて持ち運ぶことをおすすめします。

結局、買いか

スタッキングの相性という一点で見れば、100円としては破格です。10cmはエバニュー250やTOAKS 550まわりの組み合わせに素直に入り、12cmは570FDとほぼ同じ径として使えます。蓋をチタンマグのタッパー化に流用できるのも、この値段では他にありません。

一方で、直火はメーカーの想定外です。サビのようなものが見えた点、急冷で変形する可能性がある点も含めて、そこは割り切って使うものだと考えています。

この検証をしている理由

当サイトは、日本一のスタッキング研究者である KALUGII/カルギイ 代表のさかたが運営しています。自社のチタンギアを売っている立場ですが、100円の製品でも良いものは良いと書きます。スタッキングは入るか入らないかしかないので、忖度のしようがありません。

僕がキャンプを始めた頃は道具をたくさん持って行っていましたが、準備や設営、撤収、帰宅後の片付けに追われて、何のためにキャンプしてるんだっけ、と思うようになったんです。朝の大好きなコーヒータイムすら取れないまま、慌ただしく帰ることがほとんどでした。

この記事に出てくる組み合わせの、完全版

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このサイトを作っている人

KALUGII

さかたKALUGII/カルギイ 代表・スタッキング研究者

キャンプ・登山ギアのスタッキング——カップやクッカーを1つずつ重ねて、すき間なくひとまとめに収める積み方——だけを専門に研究しています。 他社製品を200個以上集め、5,000パターン以上の組み合わせを 実際に手で重ねて確かめてきました。YouTubeチャンネル「スタッキング大学」では 検証動画を150本以上公開しています。

自身のブランドKALUGII(カルギイ)では、 軽量コンパクトなコーヒーギアを作っています。注ぎ口クリップの ドリクリップと、スタッキング U.L. コーヒードリッパー。 設計から製造の手配まで自分で行っています。

スタッキング研究の結論として作ったのが、チタンカップ400NHと300NHです。 Amazonのリンクはこちら。

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